音大生に人気な卒業後の進路5選!!
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はじめに

音大生は卒業後にどのような進路に進むのか気になる方も多いのではないでしょうか。

一般の方であれば、音大生は卒業後も音楽に関係した進路に進むだろうと考えると思います。しかし、音大生の実際の卒業後の進路の実態は全く違います。実際には約半数もの音大生が音楽とは関係のない進路を選んでいます。

 そんな音大生の卒業後の進路の実態を、音大生に人気な卒業後の進路を5選という形で紹介しております。これから音大に入学を考えている方や、お子さんが音大の入学を考えているという親御さん、音大に入学はしたけれど、今後どのような進路に進めばいいのか迷っている方などは是非この記事を読んで参考にしてください。

音大生に人気な卒業後の進路5選!!

音大生に人気な卒業後の進路はこちら!!

1.一般就職

2.進学

3.教員

4.音楽教室

5.警察音楽隊・自衛隊

1.一般就職

 まず音大生に圧倒的に人気で、約半数の方が選んでいるのが一般就職です。この事実に驚く方もいらっしゃると思いますが、事実、音大出身の多くの方が卒業後に一般就職をしています。一般就職と言ってもレコード会社や、コンサートのスタッフ、ホールの運営などの仕事についているだろうと考えりかもしれませんが、そうではなく、音楽に全く関係のない会社へ就職をしている卒業生が大部分を占めるのです。

 この事実を知ってしまうと、音大に高い学費を出してまで行くことはないのではと思ってしまう方もいるかもしれませんが、そんな事はありません。音大へ行くことは、本人が望んでいく場合はものすごく価値のあることです。音大に入学する学生はほとんどが、音楽に対して真剣に向き合っている学生ばかりです。その中で、お互いに高め会える環境というものは、なかなか手に入れようと思って手に入れられるものではありません。音大生は一般就職に不利だという意見もありますが、音大だからこそ一般就職に有利な点も数多くあります。もし、就職の理由付けなどで困っている方がいれば、以下の本を一読してみてください。音大だからこそ有利だという点が数多く見つかるでしょう。

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2.進学

 次に多くの卒業生が選ぶ進路としては進学です。学校によって割合は変わってきますが、約3割の学生がこの進路を選択します。進学といっても、大学院だけではなく、その他に留学や、別科と呼ばれるような実技をメインに、音楽に関する最低限の知識を学ぶようなコースに入るなど様々な選択肢があります。

 進学という選択をする理由は様々ですが、主に大きな理由としては、大学を卒業しただけではプロとして活動をしていくのには不十分だと感じてしまうからです。もちろん、学部を卒業してすぐに音楽のプロとして活動している方もいらっしゃいますが、音大に入学する方は、もっと楽器をうまくなりたい!という向上心を持った人が沢山いるので、経済的に余裕のある方や、奨学金を貰えるような優秀な方は進学という道を選択することが多いです。ちなみに本当に飛び抜けて優秀な方は、卒業してすぐに著名なオーケストラの団員になっています。

3.教員

 教員になるという進路も根強い人気があります。音楽の演奏を続けるという仕事ではありませんが、音楽に関係した仕事をして、生涯音楽に関わり続けるという意味では最も安定した仕事であるからです。また、高校時代に吹奏楽部を経験していた方などは、吹奏楽の指導者になりたいと思いなる方もいます。

 中には、吹奏楽や合唱団の指導者として中学や高校の教員を経験し、部活動指導で実績を上げてから大学の講師として活躍していいる方もいるので、音楽の指導者として将来活躍したいと思っている方は選択肢の一つにしてもいいのではないでしょうか。

4.音楽教室

 一般的には、音大を卒業したらこの進路に進むのだろうと思われている方が多いでしょう。確かに、音大の卒業生が選ぶ進路として人気はあるのですが、実際に音楽教室で卒業後に働く方は大体一割程度です。

 音楽教室で働くことは、今まで大学で習った音楽の知識を直接活かせそうな仕事ではありますが、進路として選ぶ人が1割程度に収まってしまっている理由は主に二つあります。一つは音楽教室の受け入れにはほぼピアノしかないこと。二つ目は、給料が少ないことです。

 一つ目のピアノ以外の募集が少ないことは、なんとなく理解できるかもしれませんが、音楽を習っている人の中で、ピアノを選択している人が圧倒的に多いのに対し、他の管楽器や弦楽器などはかなり少ないためです。管楽器人口はそれなりにいるのですが、基本的に高校の部活でやっている人などはレッスンを受けないので、需要がないのが現状です。

 二つ目の給料が少ないことですが、これが理由で諦める人も多いです。特に男子の場合、稼がないといけないという意識が強いのか、男子で選ぶ人は少なく、女子が多いように感じます。実際に音楽教室を見てみても、男の先生に会うことはめったにありません。一方で、大学附属の音楽教室などは待遇が違う場合もあるようなので、人脈がある方は調べてみてください。

 給料は確かに少ないのですが、フリーランスとして活動しつつ音楽教室の仕事と両立させる方もいらっしゃるので、フリーランスを目指している人なども選択肢の一つとして調べてみてはいかがでしょうか。

5.警察音楽隊・自衛隊

 管楽器の方で、演奏をする仕事を安定した給料をもらいつつ続けたいという方はこの進路を選択するようです。ただ、募集がまちまちで、入隊するためには運も必要なため、進路として選択することは少し難しいようです。中には、自分の専攻楽器の募集が大学3年のときに出たために、求人に応募し、就職内定後大学を3年生で中退した人もいました。

 入隊後はとても厳しい肉体系の訓練が待ち受けていますが、その訓練が終わったあとは、音楽に打ち込むことができます。ただ、好きな曲目が演奏できるわけではなく、入隊には年齢制限などもあるので、その点には注意する必要があります。

フリーランスという選択

 一言にフリーランスと言っても様々な選択肢があります。音楽教室を個人で開いたり、楽団を立ち上げたり、バンドグループを結成したり、ソロで活動したりと、様々な活動方法があります。音楽で稼ぐことは確かに難しいことかもしれませんが、最近では自分のファンを増やす方法も沢山あります。まだ見ぬ音楽家としての活動方法もあるかもしれません。そのようなまだ誰も初めてない活動方法で成功しようと志すこともとてもいいことだと思います。

 フリーランスとして活動していくにはとても強い決意と覚悟が必要になります。そういった覚悟を決めてフリーランスになっている方には成功している方も多いので、自分の夢を追いかけていくことも意義のあることだと思います。

まとめ

 音楽大学を卒業したとしても、多くの方が音楽とは関係ない進路に進みます。たとえ音楽とは関係ない進路に進んだとしても、音楽というツールを通じて四年間という長い間、切磋琢磨した仲間というものは、卒業後にかけがえのない存在になります。また、その環境で努力してきた自分に、社会に出たときに自身が持てるため、胸を張って生きることができます。

 音大入学後に進路に迷っている方も、とりあえずは目の前の音楽の勉強に集中しながら、音楽に限らずいろいろな経験を大学生活の中でしていると、自ずと自分のやりたいことや進むべき進路が見えてくるはずです。

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