はじめに
音大受験を考え始めている方に向けて、音大受験生なら専攻や学科を問わず誰でも持っている3つのアイテムをご紹介します。
音大受験間近の方には当たり前に思える内容かもしれませんが、音大受験についてこれから考えようとしている方には必見の内容になっています。知らないことがあっても焦らず一歩ずつ進んでいきましょう!
音大の受験を検討されている方は是非この記事を読んで受験へ向けて円滑な受験生活を過ごしていただければ幸いです。
受験に必要な3つのアイテム
音大受験を考えている方は以下の3つを必ず持っています。
- 楽典の教材
- ソルフェージュの教材
- ピアノ
特に楽典の教材とソルフェージュの教材に関しては、こちらで紹介しているものと全く同じものを持っている方がほとんどです。もし、その教材は試してみたけど自分には合わない!という方は、別の教材を試してもいいですが、一度は本屋さんなどで、こちらの教材は見てみたほうがいいでしょう。
楽典
楽典についての最低限の知識は、どの音楽大学を受ける場合も必須です。
そんな中、音大受験生のほぼ全員が最初に手にする本が「楽典 理論と実習」です。
そもそも楽典の試験とはどんな問題がでるのか疑問を抱く方が殆どではないでしょうか。楽典のテストにおいては、最低限楽譜を読むための知識があるかを問う問題が出題されます。例えば、ト音記号で書かれた譜面だけでなく、ヘ音記号や、ハ音記号で書かれた譜面を正しく読むことができるか。楽語は理解できるのか。また、楽譜から調性を読み解くことができるか。オーケストラの譜面を読むことができるかなどです。
この本に記載されている内容はこれらの受験で出題される問題を解くための基礎知識に当たります。そのため、音大に入学したあとには、この本に記載されていることは知っていることを前提にすべての授業が進んでいきます。特に、大学に入学したあとに楽典の授業もあってしっかり教えてくれるだろう、と考えている方は要注意です。楽しい音大ライフを過ごすためには、この本の内容はしっかり理解した上で、プラスαの知識を習得しておく必要があります。
とはいえ、これまで吹奏楽やオーケストラ、ピアノなどで楽譜に多く触れてきた方には既に知っている知識や理解しやすい内容も多いので、あまり重く考えずに、まずは本を手元において、軽く目を通してみてください。
ソルフェージュ
ソルフェージュってなに?!という方は要注意です。ソルフェージュでは、正しく楽典が楽譜を読むための知識であるなら、ソルフェージュは音楽を演奏するための基礎技術です。ソルフェージュの試験ではリズムを正しく楽譜から読み取り表現できるかに加え、正しく音程が取れるか、音を正しく聞き取れるかなどが課されます。ソルフェージュは鍛えようと思うときりがないので、受験の際は、大学の過去問からどのレベルのものが出されているのか参考にしましょう。大抵の音大であれば、以下の本で十分カバーできます。
ピアノ
音大を受験しようと思った段階で、ピアノの購入は必須です。ピアノ科でなくとも、ほとんどの音楽大学には副科ピアノという試験があります。そのため、高校から吹奏楽をはじめて、全くピアノに触れていない人もピアノを試験で弾かなければいけません。
グランドピアノを買わなければいけないのか、と思われる方もいるかもしれませんが、電子ピアノで十分です。しかし、最低10万以上のものは買いましょう。10万以下と、10万以上ではピアノの鍵盤の弾き心地に天地ほどの差が出ます。それでも、高いという方は、5万程度でもなんとか練習はできるでしょう。
まとめ
すでに楽典などを習っている方から、まだ学び始めていない方まで様々でしょうが、音大受験の準備は遅くとも2年の夏には始めないと間に合わないとよく言われます。特に管楽器専攻志望の方で、ピアノをまだ触れたことがない場合は、いくらピアノだけに集中して練習したとしても最低半年はかかるので、なるべく早めに決断をしましょう。
そして、音大受験を決断したらすぐに各大学の体験レッスンと講習会を予約しましょう。これらに参加することで、意識が大きく変わるはずです。